新宮熊野神社

2021年3月14日神社

新宮熊野神社は、福島県喜多方市にある神社で、前九年の役に際して源頼義が戦勝祈願のために勧請したと伝えられます。その拝殿である熊野神社長床(ながとこ)は、44本の柱をもつ芧葺寄棟造りの珍しいもので、国重要文化財に指定されています。宝物館には南北朝時代の銅鉢をはじめとする貴重な文化財が納められています。

旅行先について

地図


(この地図の緯度:37.619306, 経度:139.830139

旅行先の概要

御祭神 家都御子大神、熊野速玉大神、熊野夫須美大神
所在地 福島県喜多方市慶徳町新宮字熊野2258
交通 磐越自動車道「会津若松IC」から車で約30分
JR「喜多方駅」からぶらりん号(4便・5便)経由で約20分、「新宮・長床」停留所下車
拝観料 大人300円、高校生200円、中学生以下無料
(12月から3月の冬期間土・日・祝日のみ、拝観時間:8時30分から17時)
駐車場 神社前に舗装された無料駐車場あり
他に砕石を敷いた臨時駐車場あり
URL
連絡先 新宮地区重要文化財保存会 0241-23-0775

歴史・由来

新宮熊野神社は、福島県喜多方市にある神社です。

平安時代後期の天喜3年(1055)、前九年の役に際して源頼義が戦勝祈願のために勧請したと伝えられます。中世にはこの地域の地頭となった新宮氏が新宮熊野神社の北に新宮城を構え、神社にも寄進をするなどして篤く信仰しています。

新宮氏が芦名氏に滅ぼされると衰退し、慶長会津地震でも倒壊していますが、会津藩主の蒲生家によって長床(拝殿)が再建され、会津松平家の時代にも祈願所として栄えました。

新宮熊野神社長床は、44本の円柱が5列に並び、壁がなく吹き抜け構造の芧葺寄棟造りの独特な建物であり、国重要文化財に指定されています。また、宝物館には南北朝時代の銘をもつ銅鉢をはじめとする貴重な文化財が納められており、拝観することが可能です。

車椅子で旅行するポイント

【1】新宮熊野神社の大鳥居付近。正面参道を進むと受付、右手が舗装済みの側道、左手が駐車場となっている。
【2】舗装済みの駐車場には2台分の身障者区画が確保されている。
【3】駐車場脇の建物に入ると奥に身障者トイレが設置されている。
【4】参道を直進すると長床の手前で3段の石段がある。
【5】参道右手の側道に迂回すれば石段を通らずに境内に入れる。
【6】新宮熊野神社の長床付近。境内は玉砂利が敷かれている。
【7】本殿3棟は高台にあり、手前が長い石段となっているので移動不可。
【8】側道沿いにある宝物殿は正面の石段を迂回するスロープが右手に設置されている。



境内配置図 [凡例]
福島県道336号熱塩加納会津坂下線 福島県道61号塩川山都線 新宮・長床バス停 大鳥居 観音堂 拝観料受付 宝物殿 水屋 大イチョウ 長床 鐘楼 文殊堂 本殿(末社本宮十二社権現・末社那智山飛瀧権現・本社新宮証誠殿)

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

新宮熊野神社は入口に舗装済みの駐車場があり、身障者区画が確保されているほか、身障者トイレやスロープもある。大鳥居から参道を進んで長床への上り口に3段の石段があるが、これは右手の舗装道から迂回可能である。ただし、高台にある本殿3棟のほうは長い石段があるので移動は不可となっている。

周辺の名所・観光スポット

喜多方市小田付(おたづき)伝統的建造物群保存地区

喜多方市小田付(おたづき)伝統的建造物群保存地区は、天正10年(1582)に町割が行われた、喜多方市に残る古い町並みのひとつで、近世には酒・味噌・醤油の醸造業で盛えました。現在でも当時からの土蔵などがよく残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
【観光案内所に身障者トイレあり】

■参考リンク:喜多方市>喜多方市小田付伝統的建造物群保存地区について

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このページの執筆者
@tabisora110