諏訪大社上社前宮

2013年9月2日神社

軍神・建御名方神と后の八坂刀売神を祀る諏訪湖畔4社を総称する「諏訪大社」は延喜式の式内社。武田信玄はじめ武将の崇敬を集めました。鹿や猪を捧げる上社の御頭祭や、モミの大木を樹立する御柱祭などの風習は民俗学的にも貴重です。前宮は現人神である大祝の居館「神殿」があった場所です。

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旅行先について

地図

旅行先の概要

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御祭神 建御名方神、八坂刀売神
所在地 長野県茅野市宮川2030
交通 中央自動車道「諏訪IC」から車で約5分
拝観料 無料
駐車場 大鳥居前、社務所前、本殿手前に砕石敷の駐車場あり。それぞれ無料。
URL
連絡先 諏訪大社上社前宮 0266-72-1606

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歴史・由来

「諏訪大社」は軍神・建御名方神とその后神の八坂刀売神を祀る諏訪湖畔の4社(上社本宮・上社前宮・下社春宮・下社秋宮)の総称で、『延喜式』にみえる式内社、信濃国一の宮です。

草創の時期は不明ながら、早くも『日本書紀』持統天皇5年(691)の条に、天皇が使者を遣わして「信濃須波」の神を祀ったとあります。

この社は軍神を祀ることから中世、武家の崇敬が厚く、戦国時代に諏訪に侵攻した武田信玄は大祝であった戦国大名・諏訪頼重を滅ぼしたのちに諏訪大社の祭祀を再興し、戦の際には「諏訪法性兜」を着用して出陣したと伝えられています。

前宮の「十間廊」で執り行われる鹿を神に捧げる「御頭祭」や蛙を捕らえる「蛙狩神事」、モミの大木を切り出して社殿の四方に樹立する「御柱祭」などの特異な風習は狩猟との関係から民俗学的にも貴重とされています。

上社には御神体がなく、「大祝」が現人神として神官の頂点に君臨しており、その大祝の居館は「神殿(ごうどの)」と呼ばれ現在の前宮の社務所近辺にありました。

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車椅子で旅行するポイント

諏訪大社上社前宮【1】前宮前交差点。鳥居正面は階段。車両は路面の矢印標示に従い鳥居左へ。
諏訪大社上社前宮【2】を進むと階段上の変則交差点に出るので右折。車道は狭隘(車1台幅)かつ傾斜注意。
諏訪大社上社前宮【3】変則交差点を右折し境内へ。左に十間廊(正面に階段)、中央に階段、右に若神子社。
諏訪大社上社前宮【4】若神子社隣に社務所、向かいに砕石敷駐車場とトイレ【車椅子不可】あり。
諏訪大社上社前宮【5】御朱印、授与品は社務所で受付。スロープあり車椅子可。
諏訪大社上社前宮【6】社務所前をさらに越えて道路を進み「本殿 駐車場有り」の看板を左折。
諏訪大社上社前宮【7】交差点を進むと諏訪頼重墓を経て【3】の階段上へ。欅の大木を右折。
諏訪大社上社前宮【8】坂道を直進すると突き当りに本殿、その右手に砕石敷の駐車場。
諏訪大社上社前宮【9】諏訪大社上社前宮の本殿。正面は階段で賽銭箱は階段の上。本殿右に御柱あり。


注:写真【7】の「諏訪頼重墓」は中先代の乱を起こした南北朝時代の武将の供養塔(五輪塔)で、戦国時代の諏訪頼重とは別人。後者の諏訪頼重墓は切腹させられた甲府の東光寺にある。

諏訪大社上社前宮境内図

周辺の名所・観光スポット

御柱祭

諏訪大社の式年造営の大祭として、寅年と申年の6年ごとにモミの木を切り出し社殿の四方に建てる神事。御柱は傾斜35度、長さ100mの「木落とし坂」を人を乗せたまま滑り落ちる。

諏訪湖

諏訪盆地の中央に位置し、岡谷市、諏訪市、下諏訪町にまたがる湖沼。湖畔にはかりんや桜が植栽された遊歩道があり、夏には諏訪湖祭湖上花火大会も開催され多くの人でにぎわう。湖畔にはかつて宿場町として栄えた上諏訪温泉郷が広がる。【湖畔(諏訪市湖畔公園)に身障者トイレあり。温泉街にバリアフリー宿泊施設あり。】

■参考リンク:諏訪市観光ガイド

このページの執筆者
@tabisora110