玉前神社
玉前神社(たまさきじんじゃ)は、千葉県一宮町の神社で、「ご来光の道」というレイライン上にあるとして注目されています。御祭神は玉依姫命で、縁結びや子授けなど女性向けの御利益があります。延喜式の式内社、上総国一の宮で、漆黒の社殿が特徴的です。例祭は「上総の裸祭り」とも呼ばれ、千人の裸の男たちが神輿を奉じて九十九里浜を疾走します。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御祭神 | 玉依姫命 |
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所在地 | 千葉県長生郡一宮町一宮3048 |
交通 |
JR外房線「上総一宮駅」から徒歩約8分。 九十九里有料道路(波乗り道路)「一宮IC」から車で約5分。 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 神社境内に舗装済の無料駐車場(収容台数:普通車50台、大型車15台)あり。正面鳥居奥が第1駐車場、社殿裏手が第2駐車場。自動車祓所は第1駐車場内。 |
URL | 上総國一之宮 玉前神社 |
連絡先 | 玉前神社 0475-42-2711 |
歴史・由来
玉前神社(たまさきじんじゃ)は、白砂青松で知られ、かつて「玉の浦」の美称で呼ばれた九十九里浜の最南端にあたる、千葉県長生郡一宮町にある神社です。
戦国時代の永禄年間(1558-1570)に後北条氏と里美氏との合戦に巻き込まれ、一時は下総国海上郡(現・千葉県旭市飯岡)の玉前神社に御神体を移していたともいわれており、その際社殿・古記録ともに焼失したことから詳しい由緒は明らかではありませんが、平安時代の『延喜式』神明帳には既に「名神大社」の社格をもって登場する式内社で、町名のとおり「上総国一の宮」としても知られる名社です。
また近年は、春分の日の出から日没までの太陽の道筋を結ぶ「ご来光の道」というレイラインの東端にある神社としても注目されており、このレイライン上には玉前神社のほか、寒川神社、富士山、七面山、竹生島、元伊勢、伯耆大山、出雲大社といったパワースポットが一直線に並ぶとされています。
玉前神社は古くから武家の崇敬を集めており、寿永元年(1182)、北条政子が懐妊した際には源頼朝が上総良常(上総広常の嫡男)を使いとして玉前神社に安産祈願の奉幣をしたと『吾妻鏡』にあり、天正10年(1582)には戦乱で灰燼に帰した社殿を里見義頼が再建、さらに天正19年(1591)には徳川家康は神田15石を寄進しています。
現在の社殿は江戸中期の貞享4年(1867)に再建された権現造のものですが、黒漆塗りの重厚な姿が特徴的で、千葉県の指定文化財となっています。
御祭神は玉依姫命で、姉の豊玉姫命から託された鵜葺草葺不合命を養育し、のち結婚して初代の天皇である神武天皇を産んだとされることから、縁結びや子授け、子育てなど女性向けの御利益が期待されています。
毎年9月13日に行われる「玉前十二社祭」は、上総国造の子孫が大同2年(807)に始めたとされる房総地域では最も古い浜降り神事で、御祭神の玉依姫命やそのゆかりの神々を奉じた神輿が釣が崎海岸に集まり、1千人あまりの裸の男たちが神輿を担いで九十九里浜を疾走するというもので、「上総の裸祭」とも呼ばれています。
祭礼の最中、神社境内では江戸時代から口伝により継承されているという千葉県指定無形民俗文化財の上総神楽が奉納されます。
車椅子で旅行するポイント
社殿 神楽殿 授与所 参集殿 芭蕉句碑 はだしの道 なんじゃもんじゃの木 招魂殿 十二神社 三峯神社 御神水 斎館 車両祓所 鳥居 第1駐車場 車入口 第2駐車場 千葉県道148号南総一宮線 千葉県道228号一宮停車場線 国道128号 玉前神社前交差点 茂原 上総一ノ宮駅 |
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
玉前神社の社殿は高台にあり、正面からは石段となるか、裏手の第2駐車場に回ると十二神社下から高台上に至る舗装路があるので、ここから境内に進入する。参集殿には新しい多目的トイレがあり、身障者や子供連れなどが利用できる。なお、境内はほぼ玉砂利で覆われており、新しく玉砂利を敷き詰めた部分はまだ路面が不安定で通行が難しい場合があるので留意したい。
周辺の名所・観光スポット
蓮沼海浜公園
山武市にある県立のテーマパーク。九十九里浜を一望できる高さ30mの展望塔の下に、走行距離日本一のミニトレインが走る「こどものひろば」、県下最大級のプール「蓮沼ウォーターガーデン」、リゾートホテル「蓮池ガーデンハウスマリーノ」などが集積する。
【身障者用トイレ・駐車場・車椅子貸出あり】
■参考リンク:九十九里蓮沼リゾート