談山神社
談山神社は、奈良県桜井市にある神社で、「大化の改新」で活躍した中臣鎌足を祀ります。中臣鎌足の没後にその長男がここ多武峰に墓を移して十三重塔を建てたのがはじまりと伝わっています。また、中大兄皇子と中臣鎌足が多武峰で「大化の改新」の談合をしたことから、「談山」の名が生まれたともいいます。珍しい三間社春日造の本殿や現存唯一の木造十三重塔は国重要文化財で、春の桜、秋の紅葉が映える名所としても知られます。
旅行先について
地図
(この地図の緯度:34.465889, 経度:135.86175)
旅行先の概要
御祭神 | 藤原鎌足公 |
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所在地 | 奈良県桜井市多武峰319 |
交通 |
JR桜井線・近鉄大阪線「桜井駅」南口から奈良交通バス(多武峯線)経由で約25分、終点「談山神社」停留所下車、徒歩約5分 (なお、11月の紅葉シーズンには桜井駅・聖林寺・談山神社を結ぶ臨時バスが運行) 京奈和自動車道「橿原高田IC」から車で約30分 |
拝観料 |
大人(中学生以上)600円、小学生300円、小学生未満無料 【ただし、障害者と介護者1名は半額割引】 |
駐車場 |
神社南東に舗装済み・無料の参拝者駐車場あり これとは別に境内西側の社務所前に砕石を敷いた身障者用駐車場あり |
URL | 談山神社 |
連絡先 | 談山神社 0744-49-0001 |
歴史・由来
談山神社は、奈良県桜井市にある神社で、「大化の改新」で活躍した中臣鎌足を祀ります。
『多武峰縁起絵巻』によれば、中臣鎌足没後の天武天皇7年(678)、遣唐使とともに学問僧として入唐した長男の定恵が、帰国後に父の墓を摂津国から大和国多武峰に改葬し、追福のため十三重塔を建立したのがはじまりと伝えられています。
また、中大兄皇子と中臣鎌足が多武峰で「大化の改新」の談合をしたことから、「談山」の名が生まれたともいいます。
その後、天武天皇9年(680)に講堂を建立して「妙楽寺」と号し、さらに大宝元年(701)にはその東に鎌足木像を安置する祠堂「聖霊院」が建立されます。
やがて妙楽寺と聖霊院が対立するようになったため、延長4年(926)に天神地祇・八百万神と鎌足を合わせ祀る「惣社」が建立され、醍醐天皇より「談峰権現」の賜号を受けるところとなり、以後は神仏習合が進みます。
明治時代には神仏習合が廃されて「談山神社」となりますが、旧妙楽寺時代の建物はほとんど取り壊されずにそのまま用いられ、珍しい三間社春日造の本殿や現存唯一の木造十三重塔などは国重要文化財です。
春の桜、秋の紅葉が映える名所としても知られ、シーズン中は多くの観光客が訪れるほか、毎年4月29日・11月3日には「けまり祭」が斎行され、境内で蹴鞠が奉納されています。
車椅子で旅行するポイント
参拝者駐車場 摩尼輪塔 談山神社バス停 多武峰駐車場 奈良県道155号多武峯見瀬線 後醍醐天皇御寄進石灯籠 正面受付 社務所 トイレ 祓戸社 西受付 総社 神廟拝所 権殿 十三重塔 比叡神社 御破裂山 東殿 観音堂 三天稲荷神社 東宝庫 西宝庫 本殿 |
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
談山神社は傾斜地にあるため石段や急坂が多い。正面の石段は西受付から入れば回避でき、社務所前には身障者用駐車場もあるが、西受付を入ってすぐのコンクリート舗装路が急坂となっている。これを越えれば平坦な「蹴鞠の庭」に出るので、総社や神廟拝所、権殿、十三重塔などが一望できる。
さらに上に行く場合は、神廟拝所前の参道を進み、正面参道を横切って東殿まで出て、ここで折り返して本殿下を通ってまた正面参道を横切り、十三重塔前に至るルートを選択することになる。東殿への参道はコンクリート舗装されているが、東殿の直前がかなりの急勾配な上に、十三重塔から本殿に至る方法も石段を通る以外にはない。
また、境内東側に多目的トイレはあるものの、やはり途中で石段を通るルート以外の選択肢がないため、事実上車椅子ユーザーは使えない。もし必要があれば県道155号線沿いの談山神社バス停横・多武峰駐車場内の公衆トイレを利用することになる。
このように整備されていないわけではないが使い勝手に劣るため、境内の移動は無理をしない範囲にとどめたほうがよい。
周辺の名所・観光スポット
大神神社
大神神社(おおみわじんじゃ)は、奈良県桜井市にある神社で、大和国一宮とされています。我が国でも最も古い神社の一つとされ、本殿はなく拝殿のみで、神体山である三輪山を拝殿裏の三ツ鳥居から直接遥拝する形式です。
【身障者用駐車区画・トイレ・スロープ・エレベーターあり】
■参考リンク:三輪明神 大神神社