卯子酉様

2013年10月24日神社

卯子酉様は、岩手県遠野市にある卯子酉大明神を祀った小祠です。赤い布を左手だけで木に結ぶことができれば男女の縁が結ばれるといわれており、境内には恋愛成就の御利益を求める人たちが残した赤い布が無数にはためいています。

旅行先について

地図

旅行先の概要

御祭神 住吉大神、大国主命、大鷲大神
所在地 岩手県遠野市遠野町2地割
交通 JR釜石線「遠野駅」から岩手県交通バスで約6分、「遠野営業所行」停留所下車、徒歩約3分。
釜石自動車道「遠野IC」から車で約1分。
拝観料 無料
駐車場 県道沿い入口に舗装済みの無料駐車場あり
URL 遠野時間>卯子酉様
連絡先 遠野市観光協会 0198-62-1333

歴史・由来

卯子酉様(うねどりさま)は、岩手県遠野市にある卯子酉大明神を祀った小祠で、鍋倉城址がある市街地の西側のはずれ、愛宕山の下に鎮座しています。

江戸時代に遠野の豪商村兵に奉公しのち独立した港屋平兵衛が、普代村の卯子酉明神を勧請して創建されたといわれ、社頭には文久3年(1863)の社号標が建っています。これは現在の岩手県下閉伊村の鵜鳥神社(うのとりじんじゃ)で、源義経の逃避行伝説もある山あいの神社です。伝統の「鵜鳥神楽」は、冬の間に陸中海岸・宮古の村々を約100キロにわたり巡行する「廻り神楽」として知られています。

遠野の卯子酉様の傍らにある小池には片葉の葦が生えるといい、昔はここに大きな淵があり、その主に願を掛けると男女の縁が結ばれるという伝説があったと、民俗学者・柳田國男の編纂した『遠野物語拾遺』は伝えています。

境内にはためく無数の赤い布は、この願掛けのために全国から訪れた観光客が残していったもので、左手だけで木に結ぶことができれば恋愛が成就するということです。

また、卯子酉様の上の高台には、『遠野物語拾遺』に和尚の姿になって町内の火事を消したという火防の神・境の神の愛宕神社の本殿もあります。

車椅子で旅行するポイント

【1】県道沿いに五百羅漢さわやかトイレと舗装駐車場。身障者用トイレあり。この位置からも境内は眺望できる。
【2】駐車場脇の民家を抜けて鳥居のある方向へ進む。車椅子は不可ではないが未舗装の狭い道。
【3】卯子酉様の小祠。境内は地面が露出し木の根が這っており足元は良くない。




境内配置図 [凡例]
卯子酉神社・水神社 (境内)愛宕神社 民家 五百羅漢 愛宕神社 五百羅漢さわやかトイレ 遠野土木センター大型格納庫 岩手県交通遠野営業所 遠野市街 鍋倉城趾 南部曲り家千葉家 国道283号 岩手県道238号遠野住田線

移動のしやすさ

★★★☆☆

バリアフリーの状況

「卯子酉様」は県道沿いに位置する小祠で、隣接地に大型車も駐車可能な舗装された駐車場と「五百羅漢さわやかトイレ」があるため、アクセス自体は容易である。この駐車場からも「卯子酉様」の様子は見えるが、さらに境内へ行くには狭い未舗装の参道を通る必要があるため、当日の路面の状況しだいとなる。

周辺の名所・観光スポット

遠野市立博物館

昭和55年(1980)に開館した日本初の民俗専門の博物館。平成22年(2010)の『遠野物語』発刊100周年・開館30周年を期に『水木しげるの遠野物語』製作を含め内容をリニューアルした。遠野の人々の自然や暮らし、文化、歴史について、柳田國男の『遠野物語』を軸に、マルチスクリーンや実物の民具、写真などにより展示・解説している。
【身障者用トイレ・エレベーター・車椅子貸出あり】

■参考リンク:遠野市立博物館

とおの物語の館

遠野の文化や風土を紹介する施設。昔話を映像や音声で体感する「昔話蔵」、実際に語り部による昔話を聞くことができる劇場「遠野座」、『遠野物語』の著者・柳田國男の滞在宿や隠居所の建物を移築しその生涯と業績を振り返る「柳田國男展示館」などからなる。食事処やギフトショップも併設している。
【身障者用トイレ・スロープ・車椅子貸出あり】

■参考リンク:岩手県遠野市>とおの物語の館

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このページの執筆者
@tabisora110