広告

鑁阿寺

2013年5月18日寺院

鑁阿寺(ばんなじ)は、栃木県足利市にある寺院で、国宝に指定されている本堂は「禅宗様」という建築様式を取り入れた風格のある建物です。「足利学校」の裏手に位置し、足利氏2代当主の足利義兼が大日如来を奉納した持仏堂を建てたのが始まりで、足利氏の氏寺として栄えました。

広告

旅行先について

地図

旅行先の概要

御本尊 大日如来
所在地 栃木県足利市家富町2220
交通 JR両毛線「足利駅」から徒歩7分または東武伊勢崎線「足利市駅」から徒歩10分
北関東自動車道「足利IC」から車で約10分
拝観料 無料。ただし、有料で本堂・経蔵内部の特別拝観が行われる場合がある。
駐車場 境内北側に無料駐車場あり。進入路は一方通行につき注意。
ほかに「太平記館」(足利市観光駐車場)の駐車場が利用できる。
URL
連絡先 鑁阿寺 0284-41-2627

広告

歴史・由来

鑁阿寺(ばんなじ)は、建久7年(1196)年、鎌倉幕府初代・源頼朝の従兄弟にあたる足利義兼が伊豆走湯山の理真上人を招聘し、邸宅内に大日如来を奉納した持仏堂を建てたのが始まりといい、以後足利氏の氏寺として栄えました。

現在の本堂は落雷などを受けて鎌倉後期の正安元年(1299)に再建されたもので、後代の改築の影響はあるものの、基本的に「禅宗様」という建築様式を取り入れた風格のある建物です。平成25年(2013)には国宝に指定されています。

境内には他にも鐘楼、一切経堂などの建造物や古文書、教科書でおなじみの足利歴代将軍坐像といった、貴重な文化財が残されています。

一帯は「足利氏宅跡」として既に国の史跡指定を受けており、境内の外周には濠と土塁が廻らされるなど、鎌倉期の武士の館の面影も残る場所です。

広告

車椅子で旅行するポイント

鑁阿寺【1】足利学校からの表参道の山門には段差あり。車椅子は濠に沿って他の門に迂回を。なお門の敷石に多少の凹凸あり。
鑁阿寺【2】車は一方通行に注意して北門から境内駐車場へ。駐車場は砂地で平坦。
鑁阿寺【3】国宝の鑁阿寺本堂。正面参道は石畳、周囲は玉砂利敷で平坦。
鑁阿寺【4】車椅子には不適だが、本堂正面には滑り止め凹凸のついた木製スロープ。
鑁阿寺【5】山門、北門、西門にトイレ。入口はスロープ状だが和式便器で車椅子には不適。近くの足利学校、太平記館には身障者トイレあり。

鑁阿寺境内図

広告

境内配置図 [凡例]
本堂 不動堂:中御堂とも呼ばれ不動明王を祀る。 一切経堂:国重文。関東管領足利満兼が再建。内部に八角形の大きな経蔵がある。 多宝塔:江戸前期に徳川綱吉母の桂昌院が再建。大日如来・勢至菩薩を祀る。 鐘楼:国重文。鎌倉時代の建築。 山門:室町後期に将軍足利義輝が再建。 稲荷堂 北門 東門 西門 トイレ 売店 児童公園 休憩所 足利学校 太平記館 足利まちなか遊学館 けやき小学校 足利市役所 北関東自動車道足利インターチェンジ 足利市駅 足利駅 国道293号

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

鑁阿寺は正面の山門からだと太鼓橋と門の敷居の段差をスルーできないので、東・西・北のいずれかの門に迂回する必要がある。自動車の場合は一方通行に注意して北門から境内の駐車場(未舗装)に入るのがもっとも効率的なルート。境内駐車場は経堂や不動堂のすぐ裏手にあたるので、雨天でない限りは移動も容易になる。境内3か所のトイレには手すりやスロープがあるものの、なぜか和式で車椅子では使えないので、近くの「足利学校」か「太平記館」のものを利用するとよい。「足利学校」へ向かう観光客は「太平記館」無料駐車場を利用するのがデフォルトだが、位置がわかりにくいものの、身障者用の舗装された駐車場も事務室裏手に若干台用意されている。

周辺の名所・観光スポット

足利学校

「日本最古の総合大学」といわれ、起源は諸説あるが、室町中期に関東管領・上杉憲実が禅僧・快元を庠主(しょうしゅ:学校長)とし、蔵書を寄贈するなどして再興した。鑁阿寺に隣接。学校門、孔子廟などが残り、主要建物も復元されている。【身障者トイレあり。建物内は車椅子不可。障害者手帳提示で本人・付添1名無料】

■参考リンク:足利市>史跡足利学校

このページの執筆者
@tabisora110