成相寺

成相寺

2020年1月15日寺院

成相寺(なりあいじ)は、日本三景「天橋立」を見下ろす京都府宮津市の成相山の中腹に位置する寺院です。慶雲元年(704)真応上人の開基と伝えられ、かつては修験道場として栄え、旧境内は国史跡に指定されています。「身代わり観音」の伝説でも知られ、西国三十三所観音の第28番札所でもあります。

広告

旅行先について

地図

旅行先の概要

御本尊 聖観世音菩薩
所在地 京都府宮津市成相寺339
交通 京都丹後鉄道宮豊線「天橋立駅」から丹後海陸交通天橋立観光船で約15分、「一の宮桟橋」で下船し徒歩約5分、ケーブルカーまたはリフトに乗り換え約4分から6分、「傘松公園」下車、登山バスに再度乗り換えて約10分、「成相寺」停留所下車
京都縦貫自動車道「与謝天橋立IC」から車で約15分
拝観料 入山料:大人500円、中学・高校生200円、小学生以下無料(拝観時間:8時から16時30分まで、身障者無料)
駐車場 山門西側に普通車50台・大型バス5台の舗装済み駐車場あり
身障者車両はさらに本堂横まで進入可
URL
連絡先 成相寺 0772-27-0018

広告

歴史・由来

成相寺(なりあいじ)は、日本三景「天橋立」を見下ろす京都府宮津市の成相山の中腹に位置する寺院です。

慶雲元年(704)に文武天皇の勅願寺として真応上人が開基したと伝えられています。かつては成相山のさらに山頂近くにあり、国内有数の修験道場として栄え、旧境内は国史跡に指定されています。

冬場に飢えた僧侶が命をつなぐため一日の食料を得ることを本尊に願い、殺生の禁を犯してたまたま堂外で見つけた手負いの鹿の腿肉を食し、後で本尊を見ると腿の部分が切り取られていることがわかったという「身代わり観音」の伝説でも知られ、このことがあって以来、願い事が叶う意味の「成相寺」と呼ばれるようになったといいます。

西国三十三所観音の第28番札所となっていることから参拝者も多く、入母屋造りの本堂は安永3年(1774)の建築で京都府指定文化財です。また、山頂付近のパノラマ展望所からは、「天橋立」の全景を見渡すことができます。

広告

車椅子で旅行するポイント

成相寺_1.jpg 【1】成相寺は成相山中腹に位置するため正面の参道は石段が続く。
成相寺_2.jpg 【2】国道から舗装された境内道路(坂道注意)を進むと料金所を経て駐車場に至ることができる。
成相寺_3.jpg 【3】駐車場の上には身障者用トイレを併設する公衆便所があり、道路はさらに続いている。
成相寺_4.jpg 【4】身障者用トイレ内部
成相寺_5.jpg 【5】駐車場からさらに境内道路をパノラマ展望所方面に進むと、途中に本堂裏への進入路がある。
成相寺_6.jpg 【6】成相山本堂付近。正面参道は石段だが、境内道路経由で裏手から迂回できる。
成相寺_7.jpg 【7】成相山寺本堂の脇には車椅子用の昇降機(リフト)があり、本堂上まで移動可能となっている。


成相寺境内図

広告

境内配置図 [凡例]
本堂 十王堂 熊野権現社 鉄湯船 観音堂 一願一言(ひとこと)地蔵 撞かずの鐘 弁財天 底なし池 五重塔 成相寺霊園 料金所 ゲート 弁天山展望台 丹後国分寺 パノラマ展望所 美人茶寮 山門 傘松公園 国道178号

移動のしやすさ

★★★★★

バリアフリーの状況

成相寺は山中のかなり奥まった場所にあり、急勾配でつづら折れになってはいるが、境内にコンクリート舗装道路が整備され、乗用車や観光バスが乗り入れできるようになっている。この道路の途中にゲートと料金所があり、係員が置かれている。料金所のすぐ上にコンクリート舗装された駐車場があるが、身障者車両はさらに道路を展望所方面へと登り、本堂裏手に駐車できる。本堂脇にも車椅子用のリフトが備え付けられていて、直接本堂の上まで移動できるようになっている。身障者用トイレは駐車場の上にある。

周辺の名所・観光スポット

天橋立

「天橋立」は、広島県の宮島・宮城県の松島とともに「日本三景」のひとつに数えられる、国の特別名勝に指定された景勝地です。宮津湾に全長3.6kmにわたる細長い砂洲ができており、その上にはおよそ5千本もの松の木が茂っています。
【身障者用駐車場・トイレ・スロープあり】

■参考リンク:天橋立観光ガイド

このページの執筆者
@tabisora110