那古観音
那古観音は、「安房国札三十四観音霊場」の第1番札所であり、「坂東三十三観音霊場」の第33番札所でもあります。行基が千手観音を刻み元正天皇の病気平癒を祈ったところ、快癒したところから、報謝のために伽藍を建てたことがはじまりとされています。特に中世には房総一帯を支配した里見氏の帰依を受けて繁栄しました。
旅行先の地図
旅行先の概要
御本尊 | 千手観世音菩薩 |
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所在地 | 千葉県館山市那古1125 |
交通 |
富津館山道路「富浦IC」から車で約10分 JR内房線「那古船形駅」から徒歩で約15分 JR内房線「館山駅」から館山日東バス(なむや行き)経由で約10分、「那古」停留所下車、徒歩で約2分 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 境内下の県道沿いから砕石敷の無料駐車場に入場可。 |
URL | 那古寺 |
連絡先 | 補陀落山那古寺 0470-27-2444 |
歴史・由来
那古観音は、正しくは「補陀落山那古寺」という真言宗智山派の寺院で、「安房国札三十四観音霊場」の第1番札所であり、「坂東三十三観音霊場」結願の第33番札所でもあります。
那古寺の由緒書によれば、養老元年(717)、元正天皇の御不例があったとき、行基が海中から見出した香木をもって千手観音の像を彫ったところ、平癒されたことから、これに報いるために勅願によって伽藍が建立されたのがはじまりとされています。
那古寺は中世には源頼朝や足利尊氏、安房里見氏初代の里見義実らの帰依を受けて隆盛しますが、特に古文書によれば、室町時代の享徳年間に里見義実の子である里見義秀が那古寺の第21世住持の座に就き、同時に安房国総社であり、いわゆる一国一社の八幡宮である鶴谷八幡宮の別当を兼ねるなど、里見氏とのつながりは深いものがありました。
那古寺は江戸時代には元禄大地震や那古の大火の被害にあっていますが、航海安全の守護として地元からも厚く崇敬されていたため、宝暦8年(1758)には間口5間、奥行5間の朱塗りの観音堂として再建されており、現在は千葉県指定有形文化財になっています。
車椅子で旅行するポイント
移動のしやすさ
★★★☆☆
バリアフリーの状況
県道カーブの正面に急な石階段の徒歩参道があるのでインパクトが大きいが、実はいったん駐車場に入って仁王門で降車すれば車椅子での参拝も可能。ただし、途中のスロープやグレーチングに段差があるため介助者は必要。身障者用トイレなどの設備はないので、バリアフリーに関しては一般的な神社仏閣レベル。
周辺の名所・観光スポット
アロハガーデン館山
道の駅「南房パラダイス」に隣接する、ハワイをテーマにしたアミューズメント施設。ドラゴンフルーツやパパイヤなどの熱帯植物が鑑賞できる「連続温室」があるほか、ヒインコやカワウソ、カピバラなどの珍しい動物がいる「アロハZOO」では、餌付けなどの体験イベントもある。特設ステージでのフラダンスや、ハワイ料理を提供するレストラン、カフェなども楽しめる。
【身障者用トイレ、身障者用駐車区画、車椅子貸出、障害者割引などあり】
■参考リンク:アロハガーデンたてやま