筑波山神社

2013年5月19日神社

筑波山神社は、茨城県つくば市にある神社で、筑波男大神として伊弉諾尊を男体山に、筑波女大神として伊弉冉尊を女体山に祀ります。筑波山中腹にある拝殿からは山頂付近の御幸ヶ原までケーブルカーが通じており、眼下に筑波研究学園都市を擁する関東平野が広がります。

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旅行先について

地図

旅行先の概要

御祭神 筑波男大神(伊弉諾尊)、筑波女大神(伊弉冊尊)
所在地 茨城県つくば市筑波1
交通 つくばエクスプレス「つくば駅」から関東鉄道筑波山シャトルバスで約40分
常磐自動車道「土浦北IC」から国道125号線経由、車で約40分
拝観料 無料
駐車場 筑波山神社有料駐車場(1回500円だが1時間まで無料)あり。祈祷者無料。
他に表参道階段前には土産物店などの民間駐車場(300~500円)が並ぶ。
一般には表参道階段から500メートル手前の市営第2~第4有料駐車場(普通車500円)か1キロ手前の第1駐車場(無料)を利用するが坂道を長距離移動することとなり車椅子では困難。
URL
連絡先 筑波山神社 029-866-0502

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歴史・由来

筑波山神社は、茨城県つくば市にある神社で、筑波山の山頂に奥宮、中腹に拝殿があります。

東西2つの峰をもち、平野にそびえる優美な姿が特徴的な筑波山は、古くから信仰の対象となっており、西を男神、東を女神として崇め、上代には周辺の男女がこの山に登り交歓する「歌垣」(かがい)も行われていました。

最澄との「三一権実論争」でも知られる徳一が延暦年間(782~806)に「知足院中禅寺」を創建して以降は神仏習合の修験霊場としても栄え、常陸守護の八田知家の一族・筑波氏が代々にわたり別当職を世襲しました。

慶長5年(1600)になると、徳川家康が筑波氏を追放し、大和国(今の奈良県)長谷寺にあった宥俊を筑波山知足院中禅寺別当に補任、慶長7年(1602)に朱印地として神領500石を寄進し、江戸城の鬼門守護として保護しています。

次の代を継いだ光誉は、大坂の陣に徳川方として従軍して戦勝を祈願し、その際に筑波山名物の陣中膏「ガマの油」を発案したとされており、境内にも明治時代の廃仏毀釈を免れた「光誉上人五輪塔」が残っています。

3代目の栄増の時代には、3代将軍・徳川家光が本堂(大御堂)・三重塔・鐘楼・仁王門・境内社などを再建しており、このうち寛永10年(1633)造営の日枝神社・春日神社拝殿およびそれぞれの本殿、厳島神社本殿、神橋が当時のまま残り、茨城県指定文化財となっています。

5代将軍・徳川綱吉の時代には、知足院主の隆光が将軍生母・桂昌院から寵愛されて権勢を振るい、「生類憐れみの令」を将軍に勧めたとされるほか、寺領はあわせて1500石に達し、江戸神田橋外にも寺領を与えられて知足院を移し、「護持院」と改称します。

江戸幕末には水戸学の大家として知られる藤田東湖の4男・藤田小四郎が幕府に攘夷実行を求めて筑波山で挙兵する「天狗党の乱」が勃発しますが、上洛して水戸出身の禁裏御守衛総督・一橋慶喜に面会する途中の敦賀で力尽き、幕府軍の総督・田沼意尊により他の350名近くとともに斬首されています。

明治時代には筑波山も廃仏毀釈の対象となり、山内の仏教施設はことごとく破却され、護持院は廃寺とされて護国寺に吸収されるとともに、大御堂のあった跡にも筑波山神社の拝殿が建てられ、現在のように独立した神社としての体裁が整いました。

筑波山神社では毎年4月・11月に「御座替祭」が行われ、男神と女神がそれぞれ山と里に交代で住むものとされていますが、これは日本の民俗でみられる山の神と田の神の交替を表したものといわれており、この日には普段は閉鎖されている「神橋」が一般の参拝者にも開放されます。

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車椅子で旅行するポイント

筑波山神社【1】観光案内所周辺に身障者トイレと有料駐車場あり。神社入口までは大鳥居を越えて500メートルの坂。
筑波山神社【2】神社有料駐車場は大御堂下の斜め交差点を左折。いったん交差点を通過してから転回する。急坂運転注意。
筑波山神社【3】駐車場の上の坂道を「筑波山神社」の看板に従いさらに進み裏参道へ。
筑波山神社【4】つきあたりに祈祷者用駐車場。舗装された坂を上ると筑波山神社の拝殿に出る。
筑波山神社【5】坂の上左側にケーブルカー駅とトイレ(一般用)への階段。車椅子乗車は別ルートがあるので運行会社に要事前連絡。
筑波山神社【6】坂の上右側に筑波山神社拝殿。境内は玉砂利敷で平坦。拝殿正面に4段の階段。
筑波山神社【7】拝殿左側に木製スロープがあり賽銭箱の位置まで車椅子で移動可。
筑波山神社【8】摂社方面も概ね平坦だが橋の継ぎ目に5センチの段差あり。


筑波山神社境内図

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境内配置図 [凡例]
筑波山神社拝殿 社務所 参集殿 日枝神社・春日神社本殿・拝殿 厳島神社 光誉上人五輪塔 愛宕山神社 楠木正勝墓:南朝の忠臣楠木正成の孫。 朝日稲荷神社:別名「出世稲荷」。 随身門 神橋 筑波山ケーブルカー宮脇駅 筑波山神社駐車場 民間駐車場 筑波児童館 大御堂:廃仏毀釈後の昭和になってから再興されたもの。 藤田小四郎之像 筑波山江戸屋 筑波山ホテル青木屋 つくば市営第2・第3駐車場 大鳥居 つくばグランドホテル 筑波山観光案内所 神社入口交差点 茨城県道139号筑波山公園線 茨城県道42号笠間つくば線 

移動のしやすさ

★★★☆☆

バリアフリーの状況

筑波山神社は神橋・随身門経由の正面石段からはもちろん移動不可だが、高台にある筑波山神社駐車場の先の西参道から境内に自動車で進むルートがある。社務所下には若干台の舗装された駐車場もある。拝殿や社務所前は玉砂利が敷かれているが、地勢としては平坦である。身障者トイレは境内にはないので、観光案内所前にあるものなどを利用するのがよい。

周辺の名所・観光スポット

筑波山

西の男体山と東の女体山の2つの峰からなり、両山頂に神社本殿を擁するする標高877mの山。山容が美しい。陽成院の御製「筑波嶺の峰よりおつるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる」で有名。ケーブルカー、ロープウェイが通じている。【ロープウェイは車椅子可、ケーブルカーは要事前連絡】

■参考リンク:筑波山ケーブルカー&ロープウェイ

筑波宇宙センター

我が国の宇宙航空分野の基礎研究及び開発・利用を手がける。展示や施設見学ツアーを随時行っており、実物大の人工衛星や本物のロケットエンジンなどが間近に見られる。【車椅子可】

■参考リンク:ファン!ファン!JAXA!>筑波宇宙センター

このページの執筆者
@tabisora110