阿蘇神社

神社
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阿蘇神社は、熊本県阿蘇市にある肥後一の宮で、主祭神は阿蘇開拓の神である健磐竜命です。神体山である阿蘇山火口を上宮、当社を下宮と呼びます。楼門は日本三大楼門のひとつで、重厚な雰囲気があります。謡曲に登場する境内の「高砂の松」は、縁結びに効験ありとされています。


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旅行先の地図

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旅行先の概要

御祭神 健磐龍命(たけいわたつのみこと)を主神とする「阿蘇十二神」
所在地 熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083
交通 JR豊肥線「宮地駅」から徒歩約15分。
九州自動車道「熊本IC」から車で約1時間。
拝観料 無料
駐車場 神社入口に舗装された有料の市営駐車場あり。さらに奥には砕石敷の無料の参詣者駐車場あり。
URL
連絡先 阿蘇神社 0967-22-0064

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歴史・由来

阿蘇神社は、熊本県一の宮町にある旧官幣大社で、祭神は健磐龍命(たけいわたつのみこと)を主神とする「阿蘇十二神」です。

社伝によれば、健磐竜命は阿蘇火口湖を開いて美田を開発し、住民に農耕畜産の法を教えたといい、その子速瓶玉命によって孝霊天皇の代に祀られたのが本社の創建といわれます。

神体山である阿蘇山山上火口を上宮とし、別に「阿蘇山上神社」があります。これに対して本社殿は下宮と呼ばれています。

古来朝廷の崇敬厚く、延喜の制で名神大社とされ、中世には肥後国一の宮として栄えました。

現在、「田作祭」や「おんだ祭」などの年間神事は国指定重要無形民俗文化財となっています。

平成28年(2016)4月16日に発生した熊本地震により、阿蘇神社の楼門、拝殿は倒壊しましたが、令和5年(2023)に災害復旧工事が完了しました。

車椅子で旅行するポイント

下記の写真・説明文は取材時点のものです。特に熊本地震後の工事により多くの箇所が変更されていますのでご注意ください。なお、写真・説明文と現況が相違する場合は取り消し線と「*」の記号で注記しています。

【1】神社入口に舗装された市営駐車場(有料)。その一角のインフォメーションセンターで車椅子貸出あり。(無料・未舗装の参詣者駐車場も別途あり。)(*インフォメーションセンターは駐車場南側に移転しました。)
【2】市営駐車場及び第1駐車場の端に身障者用トイレあり。(*写真は市営駐車場のトイレですが、第1駐車場にもトイレが設置されました。)
【3】楼門に向かう参道は玉砂利敷で、階段にはコンクリート製のスロープ。(*参道の一部はコンクリート舗装され、階段も解消され全面スロープになりました。)
【4】阿蘇神社楼門。門の中央は階段で車椅子不可。両脇には回廊がある。
【5】楼門前を横断している参道を左手に進むと、玉垣の切れ目から段差なく境内へ入れる場所がある。又は第2駐車場からスロープで境内へ。(*第2駐車場に手すり付きのコンクリート製スロープと身障者駐車区画が新設されました。)
【6】玉砂利敷の境内を拝殿へ。拝殿中央は階段だが、両袖のスロープから賽銭箱の位置まで車椅子で移動可。(*写真のスロープは手すり付きのコンクリート製のものに改良されました。)


阿蘇神社境内図

境内配置図 [凡例]
一の神殿 二の神殿 三の神殿 拝殿 楼門 山王社庚申社 御札所 還御門 神幸門 斎館 社務所 高砂の松 願かけ石 南門守社 北門守社 鳥居  阿蘇市観光駐車場 阿蘇市一の宮町インフォメーションセンター 第一神陵の神杉 阿蘇神社第1駐車場 阿蘇神社第2駐車場 スロープ 阿蘇神社入口交差点 熊本県道11号別府一の宮線 熊本県道110号阿蘇一の宮線 栄通りバス停 阿蘇神社前バス停

見どころ

楼門

神社ではめずらしい二層式屋根の楼門で、高さ18メートルあり、鹿島神宮、筥崎宮とならぶ「日本三大楼門」のひとつとされる。

高砂の松

世阿弥の謡曲「高砂」の冒頭に登場する高砂の松。縁むすびの願い事には効験ありといわれている。

周辺の名所・観光スポット

阿蘇山火口

中岳、高岳、根子岳、杵島岳、烏帽子岳の5つを総称して「阿蘇山」と呼び、広大なカルデラ地形と外輪山が広がっている。山腹には阿蘇山上神社がある。中岳の火口は今も火山活動が盛んで、阿蘇山公園道路(有料)を通って山頂にある遊歩道から白煙が上がる様子を観察することができる。
【身障者用トイレ・駐車場あり。阿蘇山公園道路は身障者割引(福祉事務所で手帳に割引適用の旨の記載を受けている場合)あり。遊歩道として段差のない舗装路があり車椅子可だが路面に傾斜多し。火山性ガス濃度上昇のため道路が閉鎖される場合あり。また、ぜんそくなどの持病がある場合は有料道路の通行は不可。】

■参考リンク:阿蘇市観光協会>中岳火口