諏訪大社上社本宮

2013年8月30日神社

軍神・建御名方神と后の八坂刀売神を祀る諏訪湖畔4社を総称する「諏訪大社」は延喜式の式内社。武田信玄はじめ武将の崇敬を集めました。鹿や猪を捧げる上社の御頭祭や、モミの大木を樹立する御柱祭などの風習は民俗学的にも貴重です。守屋山の麓にあり、幣拝殿など重要文化財も多く残されています。

旅行先について

地図

旅行先の概要

御祭神 建御名方神、八坂刀売神
所在地 長野県諏訪市中洲宮山1
交通 JR中央本線「上諏訪駅」からかりんちゃんバス(市内循環)で約45分、「神社前」バス停下車。
中央自動車道「諏訪IC」から車で約5分。
拝観料 無料。ただし、「諏訪大社上社宝物殿」は入館料300円。
駐車場 正面鳥居の左手100メートル先に砕石敷きの駐車場、東参道の手前に舗装された駐車場あり。ともに無料。
URL
連絡先 諏訪大社上社本宮 0266-52-1919

歴史・由来

「諏訪大社」は軍神・建御名方神とその后神の八坂刀売神を祀る諏訪湖畔の4社(上社本宮上社前宮下社春宮下社秋宮)の総称で、『延喜式』にみえる式内社、信濃国一の宮です。

草創の時期は不明ながら、早くも『日本書紀』持統天皇5年(691)の条に、天皇が使者を遣わして「信濃須波」の神を祀ったとあります。

この社は軍神を祀ることから中世、武家の崇敬が厚く、戦国時代に諏訪に侵攻した武田信玄は諏訪大社の祭祀を再興し、戦の際には「諏訪法性兜」を着用して出陣したと伝えられています。

諏訪大社の式年造営の大祭である、寅年と申年の6年ごとにモミの木を切り出し社殿の四方に建てる「御柱祭」をはじめ、鹿や猪を神に捧げる「御頭祭」や蛙を捕らえる「蛙狩神事」などの特異な風習がみられ、狩猟との関係から民俗学的にも貴重とされています。

社殿は神体山である守屋山を仰ぎ見る位置にあり、うち「諏訪造り」とよばれる形式の「幣拝殿」はじめ6棟が国の重要文化財の指定を受けています。

また、この本宮の近くには、江戸時代まで上社の神官である「神長官」をつとめた守矢家の屋敷があり、敷地内には「神長官守矢史料館」が開館しています。

車椅子で旅行するポイント

【1】諏訪市博物館からの北参道に大鳥居。手前を左折すると駐車場。鳥居入って右にトイレ、正面に拝殿への石階段。
【2】大鳥居を左折して100メートル先に砕石敷の駐車場あり。
【3】大鳥居右のトイレは、身障者用も一般用と同じ入口で、中に身障者用の個室あり。


【3-1】身障者用トイレ内部
【4】大鳥居を入り、正面の石階段を避けて左に行くと玉砂利敷で概ね平坦。



【5】参道の途中のグレーチングに5センチ相当の段差あり注意を要する。



【6】神楽殿から駒形舎前までの参道は緩勾配があるため木製スロープが設置されている。
【7】入口門から布橋の内部を通る。東参道階段に対面する入口門には木製の簡易なスロープが設置されている。
【8】東参道手前の舗装駐車場は入口門に最も近いものの、鳥居の下に階段があり車椅子は不可。
【9】布橋を越えると大鳥居の先にあった【1】の石階段上に出る。
【10】諏訪大社上社本宮の拝所。参道は石畳で平坦。拝所正面に階段があり、賽銭箱は階段の上。





境内配置図 [凡例]
守屋山 幣拝殿 拝所 神饌所 宝殿 勅願殿 宝物館 待合所 参集殿 授与所 塀重門 交通安全祈願所 高島神社 社務所 大国主命社 手水舎 大鳥居 天流水社 神楽殿 布橋 入口門 五間廊 勅使殿 駒形舎 大国主社 遥拝所 額殿 出早社 手水舎 東参道 諏訪市博物館 神宮寺交差点 法華寺 守矢博物館 神社前バス停

移動のしやすさ

★★★★☆

バリアフリーの状況

諏訪大社上社本宮の拝所は大鳥居がある場所よりも高台にあるため、塀重門の正面は石階段となっている。そのため、100メートル東の入口門から布橋を経て塀重門前まで迂回しなければならない。境内は基本的に玉砂利が敷かれており、それなりに移動距離もあるが、大鳥居脇のトイレには身障者用も併設されるなど、一定の設備は用意されている。

周辺の名所・観光スポット

諏訪湖

諏訪盆地の中央に位置し、岡谷市、諏訪市、下諏訪町にまたがる湖沼。湖畔にはかりんや桜が植栽された遊歩道があり、夏には諏訪湖祭湖上花火大会も開催され多くの人でにぎわう。湖畔にはかつて宿場町として栄えた上諏訪温泉郷が広がる。【湖畔(諏訪市湖畔公園)に身障者トイレあり。温泉街にバリアフリー宿泊施設あり。】
■参考リンク:諏訪市観光ガイド

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このページの執筆者
@tabisora110