上野東照宮

上野東照宮

2013年11月8日神社

上野東照宮は、上野恩賜公園内にある神社で、徳川家康から来世も仕えよと命じられた安濃津藩主・藤堂高虎が自らの屋敷地に東照宮を建立したのが始まりです。3代将軍・徳川家光が社殿を改築して「金色殿」とし、今では国の重要文化財に指定されています。境内にはぼたん苑があり、春先は多くの人でにぎわいます。

広告

旅行先について

地図

旅行先の概要

広告

御祭神 徳川家康公(東照大権現)・徳川吉宗公・徳川慶喜公
所在地 東京都台東区上野公園9-88
交通 首都高速道路1号上野線「上野出入口」から車で約10分。
JR上野駅(公園口)又は京成電鉄「京成上野駅」から徒歩約5分。
拝観料 境内無料。
ただし、本殿拝は中学生以上200円、小学生100円。
ぼたん苑は大人600円、高校生400円、中学生以下無料。
駐車場 なし。「上野恩賜公園(第一・第二)」【普通車1時間まで400円】又は周辺の民間有料駐車場(不忍池弁天堂前の「京成上野駅駐車場」、上野駅公園口前の「上野パーキングセンター」、「タイムズ上野駅公園口」)を利用のこと。都内駐車場検索サイトから検索可。
URL
連絡先 上野東照宮社務所 03-3822-3455
上野東照宮ぼたん苑 03-3822-3575

広告

歴史・由来

上野東照宮は、東京都台東区の上野恩賜公園内にある神社で、徳川家康公(東照大権現)・徳川吉宗公・徳川慶喜公をお祀りしています。正しくは「東照宮」ですが、全国各地に勧請されている他の社と区別がつかないため、一般に地名を付して「上野東照宮」と呼んでいます。

上野東照宮は、晩年の徳川家康公から、天海大僧正とともに「来世でも側に仕えよ」と命じられるほど信任の厚かった安濃津藩主・藤堂高虎が、寛永4年(1627)、上野忍ヶ丘にあった自らの屋敷地に家康公を祀る社を建立したのが始まりです。このため、上野東照宮の傍らには、天海大僧正から藤堂高虎に贈られたという院号を冠した菩提寺「寒松院」が建てられ、のち領国である三重県の津市にも後代の藩主により同名の寺院が建てられています。

その後、家康公を信奉する3代将軍・徳川家光が慶安4年(1651)に金箔をふんだんに使った権現造の豪壮な社殿に改築し、その外観から「金色殿」と呼ばれるようになりました。

拝殿にある東照宮の勅額は後水尾天皇の宸筆によるもので、壁画には狩野探幽の筆になる唐獅子が描かれています。また、幕末の探検家で「北海道々国郡名撰定上書 」を明治新政府に提案した「北海道」の名付け親・松浦武四郎が奉納した「地図大鏡」も保管されています。

家光による改修の際などに各地の大名から寄進された銅灯篭は今も社頭に残り、これらは社殿とあわせて国の重要文化財に指定されています。

近世には上野寛永寺の一部に組み入れられていた上野東照宮は、明治時代の神仏判然令によって寛永寺から独立し、現在に至ります。

境内には附属の「ぼたん苑」があり、春先の4月から5月上旬にかけては「ぼたん祭」が開かれ、多くの人でにぎわいます。

広告

車椅子で旅行するポイント

上野東照宮【1】上野恩賜公園の各散策路沿いには身障者用トイレがある。
上野東照宮【2】上野東照宮の正面鳥居からの参道は階段。手前の散策路を左側に迂回。
上野東照宮【3】「伊豆栄梅川亭」(うなぎ割烹)の看板がある車道を進む。
上野東照宮【4】梅川亭の角をさらに右折する。なお左は不忍池方面からの階段参道。
上野東照宮【5】五重塔の向かいあたりで正面参道と合流。これ以降は石畳の参道。
上野東照宮【6】上野東照宮社殿。参道に銅灯篭が並び路面は石畳。賽銭箱は金箔の唐門の手前にある。


上野東照宮

注記:図中の「上野こども遊園地」は、東京都からの占用許可が更新されなかったため2016年8月末をもって閉園し、現在は解体撤去されています。

周辺の名所・観光スポット

東京国立博物館

明治5年(1872)に創設されたわが国最初の博物館で、上野恩賜公園内に位置する。日本と東洋の貴重な考古・歴史資料などを常設展示しており、収蔵品は国宝87点を含む113,897点(平成24年度末)を数える。【身障者用トイレ・スロープ・駐車場・車椅子貸出あり。障害者手帳提示で本人と介助者1名無料】

■参考リンク:東京国立博物館

国立西洋美術館

印象派の絵画やロダンの彫刻を中心とする松方コレクションを基礎にルネサンス以降の西洋美術作品を常設展示する。上野恩賜公園内に立地し、本館建物自体も「近代建築の巨匠」といわれるル・コルビジェ設計によるもので国重要文化財。【身障者用トイレ・スロープ・車椅子貸出あり。障害者手帳提示で本人と介助者1名無料】

■参考リンク:国立西洋美術館

上野動物園

明治15年(1882)開演の日本最初の動物園。旧寛永寺五重塔がそびえる東園にはパンダ、ゾウ、トラなどが、蓮が茂る不忍池のほとりに位置する西園にはキリン、アイアイなどがおり、全体として約500種の動物を飼育している。【身障者用トイレ・スロープ・車椅子貸出あり。障害者手帳提示で本人と介助者1名無料】

■参考リンク:上野動物園

このページの執筆者
@tabisora110