金王八幡宮
金王八幡宮は、東京都渋谷区の神社で、御祭神は応神天皇。渋谷氏が代々鎮守と崇め、江戸時代に徳川3代将軍家光の乳母・春日局も神門、社殿を造営しています。勇猛で知られた渋谷金王丸ゆかりの神社として「金王八幡宮」の名で呼ばれ、冲方丁の名著『天地明察』に登場する算額も奉納されています。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御祭神 | 応神天皇(品陀和気命) |
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所在地 | 東京都渋谷区渋谷3丁目5-12 |
交通 | JR・東京メトロ銀座線・半蔵門線・東急東横線・田園都市線・京王井の頭線「渋谷駅」から徒歩約5分。 首都高速3号渋谷線「渋谷出入口」から約4分。 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 境内の神門右手に舗装済みの無料駐車場あり【ただし、9月の例大祭のときは使用できません】 |
URL | 金王八幡宮 |
連絡先 | 金王八幡宮社務所 03-3407-1811 |
歴史・由来
金王八幡宮(こんのうはちまんぐう)は、東京都渋谷区の神社で、御祭神は応神天皇。
創建は寛治6年(1092)のことで、後三年の役における勝利を、渋谷氏の祖にあたる河崎基家が崇拝する八幡神の加護によるものと感じ入った源義家が、現社地にあった渋谷城に勧請したものとされています。
はじめは「渋谷八幡宮」と称していましたが、源頼朝の命令により源義経を夜襲し勇敢な最期を遂げたとして『平家物語』や近松門左衛門の戯曲『御所桜堀川夜討』などに登場する渋谷金王丸(巷説に土佐坊昌俊と同一人物とされる)ゆかりの神社であることから、のちに「金王八幡宮」と呼ばれるようになりました。
現在の社殿は慶長17年(1612)、徳川家光が3代将軍に内定したことを喜んだ家光の乳母・春日局や傅役の大名・青山忠俊が造営したものです。江戸時代初期の様式を留める権現造の建物で、全面が朱で塗られ、拝殿正面には獏(ばく)と虎の彫刻が施されています。
また、この神社は渋谷氏の旧領地から「青山・渋谷の総鎮守」とされ、現在も9月14日の例祭に続く土曜日・日曜日には、道玄坂や表参道の繁華街を氏子らが担ぐ神輿が渡御し、里神楽の奉納などが賑々しく行われています。
さらに、境内の宝物殿には、吉川英治文学新人賞を受賞し直木賞の候補作ともなった冲方丁の名著『天地明察』に登場する算額(なお、渋谷区の有形民俗文化財指定を受けている現存の算額3点は江戸時代末期のものです。)なども収められており、参拝者は拝観することができます。
車椅子で旅行するポイント
周辺の名所・観光スポット
国立能楽堂
渋谷にある能楽専門の公演場。年間を通じて様々な演目の能・狂言が観覧できるほか、1階の資料展示室では各地の社寺や名家伝来の能面・能装束などの文化財を展示している。【身障者用トイレ・スロープあり。レストランも車椅子可。障害者割引はチケット予約時に問合せ】
■参考リンク:日本芸術文化振興会>国立能楽堂