多賀大社

神社
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多賀大社は、滋賀県犬上郡多賀町の神社で、お守りに「お多賀杓子」を授ける慣わしがあり、これが「お玉杓子」の語源になったといわれます。『古事記』に登場する伊邪那岐大神の隠棲の地・幽宮とされ、太閤秀吉も深く信仰しました。境内には名勝庭園も残り、春は桜、秋は紅葉が見事で、檜皮葺の社には趣があります。

旅行先の地図

旅行先の概要

御祭神 伊邪那岐大神、伊邪那美大神
所在地 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀604
交通 名神自動車道「彦根IC」から車で約10分
近江鉄道「多賀大社前駅」から徒歩約10分
拝観料 無料
ただし、奥書院庭園(国名勝)は拝観料300円
駐車場 境内及び国道307号沿いに無料駐車場あり
URL
連絡先 多賀大社 0749-48-1101

歴史・由来

多賀大社は、滋賀県犬上郡多賀町に鎮座し、『古事記』の伝本のひとつに「伊耶那岐大神は淡海の多賀に坐しましすなり」と記載があることから伊邪那岐大神が隠棲した幽宮(かくりのみや)ともいわれている(一説に淡路国の伊弉諾神宮とも)古社で、現在同じ境内にある日向神社とともに『延喜式』神名帳にも記載があります。

中世には特に長寿の神としての信仰が広がり、61歳のときに源平の争乱で荒廃した東大寺の勧進職となり再建に当たった俊乗坊重源は、多賀大社に参籠して20年の寿命を授かったといわれ、拝殿わきには重源ゆかりの「寿命石」が今も残っています。神社で頒布している白い石に名前を書いて、この寿命石に添えて延命長寿を祈願するとよいとされています。

また、室町時代の明応3年(1494)、近江国守護・六角定頼によって境内に神宮寺として天台宗の不動院が開かれて以降は、配下の坊人たちが多賀曼荼羅をもって全国を巡り、神札を配布するなどして信仰を広めました。多賀大社が伊勢に祀られる天照皇大神の親神である伊邪那岐大神、伊邪那美大神を御祭神としているところから「お伊勢七度、熊野へ三度、お多賀さまへは月参り」のような歌も生まれています。

天正16年(1588)には太閤秀吉が母である大政所の病気平癒を祈願し、成就したために1万石を寄進しており、国名勝である旧不動院の奥書院庭園はこのときの寄進をもって作庭されたといい、正面参道の石造りの太鼓橋も「太閤橋」と呼ばれています。江戸時代以降も徳川将軍家や彦根藩井伊家の保護のもとで社殿の造営などが行われました。

多賀大社には、奈良時代に元正天皇の病気平癒を祈念して強飯に杓子(しゃもじ)を添えて献上したという伝説から「お多賀杓子」をお守りとして授ける慣わしがあり、これは「お玉杓子」の由来とされています。

また、8月3日から5日にかけて多賀大社で行われる万灯祭(まんとうさい)も有名で、御祭神降臨の地とされる杉坂山から古式に則って切り出された浄火が山麓の調宮(ととのみや)神社を経て多賀大社まで運ばれ、1万2千個もの提灯にいっせいに火が灯されるというものです。

車椅子で旅行するポイント

多賀大社【1】多賀大社正面参道の太閤橋。橋の両側は平坦な石畳となっている。
多賀大社【2】太閤橋の先に神門。段差解消のスロープが置かれている。
多賀大社【3】神門を越えると拝殿まで平坦な石畳で移動は容易。参道外は玉砂利敷。途中右手にトイレ棟、左手に社務所・駐車場へ至る通路あり。
多賀大社【4】正面参道右手(東側)のトイレ棟。正面参道から建物まではコンクリート舗装の歩道。
多賀大社【4-1】身障者用トイレ内部
多賀大社【5】多賀大社拝殿。参道は平坦だが正面3段の階段あり、賽銭箱は階段の上。
多賀大社【6】車両の場合は門前商店街を通って境内の参集殿駐車場へ進入。
多賀大社【7】参集殿前の境内駐車場。混雑時は直進して右折すると参集殿裏にも舗装駐車場がある。右折せず直進(西方向)すると日向神社への玉砂利の道。
多賀大社【8】駐車場わきの石畳の参道。社務所わきから正面参道に合流する。



多賀大社境内図

境内配置図 [凡例]
拝殿 社務所 参集所 絵馬殿 能舞台 神馬舎 寿命石 年神神社 竈神社 三宮神社 聖神社 熊野神宮 天神神社 熊野神社 金咲稲荷 神門 天満神社 愛宕神社 秋葉神社 太閤橋 鐘楼 日向神社 子安神社 神明両宮 夷神社 多賀交差点 国道306号 自動車祓所 彦根


移動のしやすさ ★★★★★
バリアフリーの状況 多賀大社は境内に舗装された駐車場があるので自動車で直接乗り入れができ、また身障者用トイレも境内2か所にある。拝殿前までの参道部分は平坦な石畳かコンクリートで舗装され、移動に大きな支障はないが、それ以外は玉砂利が敷かれている。拝殿の上がり口だけは3段ほどの階段となっている。

周辺の名所・観光スポット

彦根城

彦根藩井伊家の居城で、天守が現存する数少ない近世城郭の一つとして国宝に指定されている彦根城内に開設された博物館。藩庁のあった表御殿の建物を復元している。井伊家伝来の美術品・武具・古文書など多数を提示している。
【身障者トイレ・スロープあり。なお、彦根城天守は急な石階段のため車椅子不可、玄宮園は一部のみ車椅子可。】
■参考リンク:【公式】国宝彦根城

公式サイト「観覧案内」のページ下部に次のとおり注記があるので留意のこと。

...築城当時の面影を現代に伝えるため、山を登り降りするためのエレベーターやスロープなどを設置といったバリアフリー化は行っておりません。そのため、残念ですが、車椅子をご利用の方が単独で国宝・天守などを山を登って見学することはできません(熟練の介助者2人から3人で介助される場合、入場口から山頂部の国宝・天守付近まで見学していただくことも可能ですが、その場合、坂や階段の登り降りの際が非常に危険であるため、細心の注意を払っていただく必要があります。...
【公式】国宝彦根城>観覧案内