椿大神社
椿大神社(つばきおおかみやしろ)は、三重県鈴鹿市の神社で、全国の猿田彦を祀る神社の総本社ともいわれています。創建は垂仁天皇の時代で、式内社、伊勢国一宮として尊崇され、現在でも三重県内では伊勢神宮、二見興玉神社、多度大社に次いで参拝者数の多い神社です。
旅行先について
地図
旅行先の概要
御祭神 | 主祭神:猿田彦大神(さるたひこのおおかみ) 相殿神:瓊々杵尊(ににぎのみこと)、栲幡千々姫命(たくはたちちひめのみこと) 配祀神:天之鈿女命(あめのうずめのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと) 前座:行満大明神(ぎょうまんだいみょうじん) |
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所在地 | 三重県鈴鹿市山本町1871 |
交通 |
東名阪自動車道「鈴鹿IC」から車で約5分 近鉄四日市駅またはJR四日市駅から三重交通バス(椿大神社行き)経由で約1時間、「椿大神社」停留所下車 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 進入道路沿いや参集殿裏などに無料駐車場あり 身障者車両は参集殿を越えて拝殿脇の入口へ |
URL | 椿大神社 |
連絡先 | 椿大神社 059-371-1515 |
歴史・由来
椿大神社(つばきおおかみやしろ)は、三重県鈴鹿市の神社で、昭和初期の内務省神社局による考証の結果、全国の猿田彦を祀る神社の総本社としての地位を確認されています。
社伝によれば、古くは鈴鹿山系にあたる高山(入道ヶ嶽)、短山(椿ヶ嶽)を神体山として祭祀されていた猿田彦大神の神霊を、垂仁天皇27年(紀元前3年)、倭姫命の神託により、猿田彦大神の墳墓(「土公神陵」)の手前の「御船磐座」付近に社殿を設けて改めて祀ったのがはじまりとされています。
文献上の初見としては、奈良時代の天平20年に作成された『大安寺伽藍縁起并流記資材帳』が挙げられますが、これは大安寺の墾田のうち「員弁郡河内原六十町」の四至(境界)として「東椿社。西鎌山登道。西山。北牧水之限。」とあるのを指しています。
椿大神社はその後も『日本三代実録』や『延喜式』神名帳などに登場する古社であり、中世には謡曲「鈿女」(うずめ)に「勢州一の宮椿大明神」にあるとおり、伊勢国の一宮として栄えたほか、修験道の影響も受けており、社家である山本家は猿田彦大神の末裔であるとともに、その祖先の行満大明神は役小角を導いたとされています。
日本神話によれば、猿田彦大神は瓊々杵命の天孫降臨にあたり、分かれ道に立って葦原の中つ国を道案内したとされ、また、天の岩戸開きで舞を舞ったことで知られる天之鈿女命は、このときに猿田彦大神を故郷に送り届け、その後結婚して「猿女君」という名前をつけて猿田彦大神に仕えたとされています。
そのため、交通安全、人生の岐路に立ったときの先導、あるいは芸能、縁結びなどといったご利益があるとされており、現在でも三重県内では伊勢神宮、二見興玉神社、多度大社に次いで参拝者数の多い神社です。
車椅子で旅行するポイント
本殿 拝殿 別宮椿岸神社 扇塚 かなえ滝 土公神陵 恵比寿・大黒 御船磐座 椿延命地蔵 獅子堂 手水舎 鈴松庵 松下幸之助社 行満堂神霊殿 弓道場 斎館 椿会館 椿大神社バス停 参集殿 縣主神社 椿護国神社 |
移動のしやすさ
★★★★☆
バリアフリーの状況
椿大神社の正面参道は長い玉砂利の道となっているが、拝殿脇に別の入口や身障者用トイレがあるほか、貸出用車椅子も用意されているので、こちらを利用するとよい。参道の一部の階段についてもスロープが併設されている。「惟神椿道場 参集殿」が新しくオープンしており、食堂や売店、トイレなどもある。
周辺の名所・観光スポット
鈴鹿サーキット(モートピア)
大規模なレースが行われることで有名な鈴鹿サーキットは、敷地内に遊園地を併設しており、大人から子供まで楽しめるスポットとなっています。ゴーカートや観覧車、ジェットコースターなどのアトラクション、プールや天然温泉、レストランなどといった施設が充実しています。【身障者トイレ・スロープ・エレベーター・車椅子貸出など全面的にバリアフリー化されている。】
■参考リンク:鈴鹿サーキット