事任八幡宮

2014年3月31日神社

事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)は、静岡県掛川市の式内社で、歌枕「小夜の中山」の入口にあり、清少納言の『枕草子』にも願いが叶う神社として「任事の明神いとたのもし」と記されています。遠江国一の宮で、社頭にはかつて旅人が往来した東海道が通っています。

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旅行先について

地図

旅行先の概要

御祭神 【主祭神】己等乃麻知媛命 (ことのまちひめのみこと)
【配祀神】八幡大神(息長帯姫命、誉田別命、玉依比売命)
所在地 静岡県掛川市八坂642
交通 JR東海道本線「掛川駅」北口から掛川バスサービス(東山線)経由で約20分、「八幡宮前」停留所下車。
国道1号掛川バイパス「八坂IC」から車で約2分
拝観料 境内無料
駐車場 神社境内南側に舗装された無料駐車場あり
URL 事任八幡宮
連絡先 事任八幡宮 0537-27-1690

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歴史・由来

事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)は、静岡県掛川市にある古社で、東海道の難所としても有名だった歌枕「小夜の中山」の入口にあります。

創建は成務天皇の御代(84~190年)とされ、大同2年(807)、坂上田村麻呂が東征の際に桓武天皇の勅命により本宮山から現在地に移したといわれます。本宮山にも小祠があります。

主祭神は己等乃麻知媛命 (ことのまちひめのみこと)で、平安時代の『延喜式』神名帳には「己等乃麻知(ことのまち)神社」とみえており、清少納言の『枕草子』にも「任事の明神いとたのもし」と記されるなど、古くから言霊信仰とあいまって「願い事を叶える神様」として慕われていたようです。

康平5年(1062)には武家の棟梁である源頼義が岩清水八幡宮から八幡大神をこの社に勧請し、中世を通じて「遠江国一の宮」(一説に森町の小國神社とも)とされていました。

江戸時代にも幕府から100石の朱印地を寄進されるなど、引き続き武家の守護として栄えたほか、東海道を往来する旅人を見守る神社としても崇敬され、弥次喜多道中で有名な十返舎一九の『東海道中膝栗毛』にもみえています。

明治以降は県社に列しますが、長く八幡大神のみを祀られていたところ、平成11年(1999)に神社本庁への申請により己等乃麻知比売命の祭祀が復活しました。

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車椅子で旅行するポイント

事任八幡宮【1】事任八幡宮の南鳥居。正面は階段。「車椅子でのご参拝 ご同伴の方社務所までお申し出ください」の立て札あり。
事任八幡宮【2】南鳥居の隣は舗装駐車場とトイレ棟。身障者用トイレあり。なお付近の「道の駅掛川」にも身障者用トイレあり。
事任八幡宮【2-1】境内身障者用トイレ内部
事任八幡宮【3】県道沿いに境内への舗装路。普段は施錠されているが申し出れば段差なく境内に入れる。
事任八幡宮【4】事任八幡宮の境内。玉砂利敷だが平坦。正面の大楠付近まで車椅子で散策可。
事任八幡宮【5】事任八幡宮拝殿。正面は階段につき車椅子での参拝はここまでとなる。
事任八幡宮【6】拝殿下の鳥居右側にも階段。多少緩やかで手すりがある。自力歩行できる場合はこちらの階段で拝殿へ。


事任八幡宮境内図

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境内配置図 [凡例]
本殿 拝殿 大杉 神輿庫 五社神社 稲荷神社 金刀比羅神社 本宮遥拝所 歩道橋 赤門 社家 丸石 手水舎 社務所 大楠 夫婦杉 太鼓橋 八幡宮前バス停 静岡県道415号日坂沢田線 小夜の中山 国道1号掛川バイパス八坂インターチェンジ 道の駅掛川

移動のしやすさ

★★★☆☆

バリアフリーの状況

事任八幡宮の入口はいくつかあり、歩行者の場合は西側の歩道橋または県道沿いの太鼓橋から、あるいは南側の社務所前からそれぞれ境内に入ることができる。しかしこれらのルートでは階段を通ることになるため、南西部にある車両出入口から境内に入るのがよい。閉鎖されている場合は社務所に連絡のこと。身障者用トイレは境内南側のトイレ棟、または道の駅掛川にある。本殿は階段上の高い位置にあるが、その下の社務所や大楠がある境内は平坦な地形で玉砂利が敷かれている。

周辺の名所・観光スポット

小夜の中山

旧東海道の日坂宿と金谷宿の間にある峠の名で、古くから難所といわれ、歌人西行が立ち寄ったことても知られる。久延寺参詣の途中で山賊に襲われて殺された妊婦の霊が赤ん坊を助けるために石に乗り移って泣いたという「夜泣き石」の伝説がある。現在は国道1号を見下ろす台地の上に「小夜の中山公園」が整備されている。
【特段の設備はないが付近まで車で移動可】

■参考サイト:ハローナビしずおか>小夜の中山峠

このページの執筆者
@tabisora110